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VOL22  外板パネル修理の基礎知識

今回は、鈑金の基本であるハンマリングについて書きます。
実は、先日の9月9日に、東京の立川にある、東京都の運営の能力開発センターという、
いわゆる専門学校で、私が役員をさせていただいている、東京アウダ会で技術講習を行ないました。
内容は「外板パネル補修」の基礎で、主にハンマリングと、あぶり出しを、全員で実車パネルを用い、普段使っているハンマーとドリー(僕らは当て板といいますね)で作業をしました。
 講師は、自研センターを定年退職され、某保険会社に、技術アドバイザーとして、再就職された大変教え方の上手な方を招いて行いました。
 約50名の、受講者が全員でパネルを修正する様は、大変壮観でした。若い作業者や中堅の作業者のなかに、多少の基本からずれている人が、少なからず見られました。 
そこで、今回私が目に付いた部分を、下記にまとめました。

1. 道具の手入れ
今回使う道具は、最小限のハンマーとドリーです。
鈑金作業で一番大事な道具を、かなりの人が、手入れを怠っていました。当然この道具は鉄ですから、手入れを行わなければ、錆びてしまいます。多くのハンマーやドリーが錆びていたり、使い勝手のいい部分が、変形していたり、ハンマーの当たる大事な部分が、平になっていなかったりしていました。
普段毎日手入れができなくても、2,3日に一度は手入れをしてはどうでしょうか?
当然のことを書きますが、ドリーやハンマーに余計なのりや、変形したまま作業すると、ハンマリングした部分が、その形のままに、修正されてしまいます。
それが使いやすいと言う人は、早々いないですよね。ですから、日頃細かいペーパーやヤスリなどで、形を整え、ピカピカにしているのが、当然なのではないのでしょうか?

私なりの手入れの手順は、
1. 傷がついたドリーなどは、シングルアクションサンダーのペーパー(80番程度から)で、成型していく(180番程度まで)
2. その後240番程度から、ダブルアクションサンダーで、自社にあるペーパーの最小番手まで研いでいく。
3. その後、耐水ペーパーでピカピカに仕上げ、その後ポリッシャーでコンパウンド仕上げを行う。

まるで、塗装作業とおもわれるでしょうが、ここまで綺麗にしていると、やっぱり作業は絶対に綺麗になります。断言します。私の道具は、以上のように仕上げています。(写真1−1、1−2、1−3)
道具は、メッキのようにピカピカに、これが基本です。







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