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VOL24  エポキシ接着剤の使用について

早いもので、今回が今年最後の原稿になります。
いつも書くことですが、私自身も日頃見落としがちな作業の、復習として、大変勉強になっています。
さて今回は、ここ数年大変多く使用されてきた、エポキシ接着剤について書かせていただきます。
使用方法がいろいろあるので、数件の使用方法を書きます。

1. 溶接しているパネルを溶接せず、交換する作業
おそらく、最近販売されてきた、高性能の接着剤(写真1)での使用方法としては、一番ポプュラーな使用方法だと思われます。
使用条件としては、
(1) フレームやロッカーパネルなどの、応力がかかる部分には使用しない。
(2) 具体的には、ルーフやFrパネルなどの交換に適している。
以上しかありません。
その他の場合は、低額の修理などのクォーターパネルの交換時などに、ガラスをはずさず途中でカット交換する、などの使用がありますが、よほどのことが無い限り、あまりお勧めできません。
理由としては、エポキシ接着剤を使用した接合部から頻繁にヒビが入ったように、線がでてきてしまう、などのトラブルが絶えないからです。おそらく、気温などによるパネルや塗膜、接着材との膨張係数が違うためによるトラブルだと思います。

使用方法としての基本条件は
(1) 接合面の双方の接合部分を、80番程度のペーパーで研磨し、完全に鉄板までむく
(2) その後接合面を、シリコンオフで完全に脱脂する。
(3) 接着剤を用意したのち、新しい専用ノズルを装着し、メーカーによるマニュアルの量をノズルから出し捨てる。(写真2)
(4) 接着剤を双方に塗り、鉄板がでた部分を指などで伸ばして完全に覆う。
(5) 最後に、片方のみの部材にもう一度接着剤を塗る。
(6) パネルを載せた後、複数のバイスなどで固定する。
(7) メーカーの指定時間の通りに乾燥させる。(写真3)

以上が使用方法の基本ですが、注意点として、
(1) 固定は完全に行う。この作業が非常に重要で、キチンと作業をしなければ、剥離などの、トラブルの原因になります。
我が社では、バイスと鉄板ビス(写真4)を併用しています。ホームセンターなどで、ビスの先がドリルになっているものが売っており、非常に便利に固定できます。
(2) 乾燥はできるだけ、強制乾燥を行い完全に硬化させる。エポキシ接着剤は、2液ですが、熱でも反応し硬化速度が反応します。












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