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もたつく日産、ホンダ〜トヨタのシェアがさらに上昇


 登録車の販売低迷が続いている。今年1−8月の累計販売台数は、前年同期に比べ4.7%減の254万9201台。年間で05年の392万8351台に到達するには、9−12月の4カ月に前年同期を10.1%上回る137万9150台を販売する必要がある。足元の需要動向や各社の新車投入予定を見ると、登録車は3年連続の前年割れになる公算が高い。
メーカー別の登録実績を見ると、その差は歴然だ。トヨタがレクサスブランドを含め0.2%増と前年同期水準を維持しているのに対し、日産は同18.7%減、ホンダは同11.5%減と2ケタの減少となっている。経営再建中の三菱自動車は5.5%増、マツダも前年割れではあるが6.9%減と1桁台のマイナスにとどまっている。また、スズキやダイハツも、台数こそ少ないが、登録車の売れ行きを着実に増やしている。こうして見ると、全車種併売、販売チャンネルの一本化を実施したホンダ、日産の落ち込みが目立つ。

 日産は、昨年4月にブルーステージ、レッドステージの取り扱い車種を共通化。さらに、三菱からのOEM調達もスタートし、軽の車種を増やした。この効果があって、日産の軽販売は急増。今年1−8月の販売台数は前年同期比28.8%増の9万3000台と、登録車を大きく上回る勢いで伸びている。

 日産にとって、取り扱い車種に軽が加わったことは、国内販売のボリュームを短期的に増やすための得策ではあったが、販売現場が売りやすい軽に走った結果、登録車が予想以上に落ち込むという状況になっている。同社は、カルロス・ゴーン社長の陣頭指揮の下で、前中期経営計画「日産180」で掲げたコミットメントの一つ、世界100万台増販を達成した。国内も軽の取り扱いにより販売台数を拡大させたが、その反動は大きく、国内販売は05年10月から連続でマイナスが続いている。反動減が一巡する10月からは、プラスに転じる可能性があると見られるが、登録車の新車投入は12月の「スカイライン」のみ。販売台数面では、なお厳しい情勢が続きそうだ。

 ホンダは今年3月に「プリモ」「クリオ」「ベルノ」の3系列を「ホンダ」に一本化し、従来、プリモ店の専売だった軽をすべての店舗で扱うようにした。旧クリオ、ベルノでも、これまで軽の販売は皆無ではなかったものの、正式な販売車種に加わったことで販売台数が増えている。新型車「ゼスト」を投入した効果もあり、1−8月は前年同期に比べ8.3%の増加となった。

 半面、登録車は、7月に新型「ストリーム」を投入したにも関わらず、8月の販売は前年同月に比べ21%減と不振を極めている。新型「ステップワゴン」や「エアウェイブ」を発売した昨年の水準が高かったことも要因だが、日産と同じように、軽の全店併売化のマイナス面が出たことも指摘されている。セールスにとって、軽も登録車も1台は1台。売りやすい軽に、販売戦力が流れるというのは自然の成り行きと言える。

 国内2位、3位の日産、ホンダがもたつく一方で、トヨタは着実にシェア拡大の道を歩んでいる。レクサスブランドを含めたトヨタの販売台数は1−8月の累計で116万4770台。登録車市場に占めるシェアは45.6%となり、前年同期を2.2ポイントも上回っている。

 トヨタは、9月にはレクサスブランド待望の「LS460」を発売した。さらに、10月には、新型「カローラ」も発売する。LS460は年内1万台の販売を計画。カローラは、カローラ生誕40周年、カローラ店開業45周年という節目の年にあわせ、メーカー、販売店の総力を挙げた拡販策に取り組む見通しだ。

 ここぞとばかりに国内で攻勢をかけるトヨタ。登録車市場でのシェアは、04年の44.4%を上回り、過去最高を更新する可能性が濃厚だ。