Motown21トップ > 話題を追って > 業界@info |
|
トヨタ、深刻なグループ会社の不正体質
トヨタのグループ企業の不正が最初に発覚したのは、日野自動車のエンジン認証不正だ。22年に内部告発によって発覚し、該当するエンジンを載せたトラック・バスの出荷停止および認証取り消し、さらには、再発防止に向けた組織体制の見直しを指示する「是正命令」が国土交通省から初めて出された。
自動車業界ではこれまでにも、リコール隠しや燃費偽装、不適切な完成検査といった不正が起きた。そのたびに自動車業界は顧客の信頼を失ってきた。だが、世界一の事業規模を誇るトヨタの足元で、このような不正がはびこっていたことの衝撃は格段に大きい。豊田会長は否定したが、トヨタ本体でも同じようなことが起きていたとしたら、世界中で日本の自動車産業への信頼を揺るがす事態になる。 ![]() 日野やダイハツ、豊田自動織機で起きた不正の背景には、認証試験を行う現場に対する過度なプレッシャーがあったとされる。ダイハツは、トヨタの完全子会社となって以降、主力の軽自動車事業に加え、トヨタの「新興国小型車カンパニー」として、トヨタの新興国向け小型車の開発も担っている。組織的にも開発部門と認証部門が分かれておらず、認証が開発の一部になっていたことも、不正を誘発したと言われる。豊田自動織機については、特別調査委員会が、トヨタの言われるままにエンジンを開発する「受託体質」であったことや、トヨタとのコミュニケーションが不足してことを原因として挙げた。いずれも、トヨタ車の開発に組み込まれていった中での不正と言え、トヨタの責任も免れない。 そんな折、豊田会長が名古屋市の産業技術記念館で発表したのが、トヨタの 新たなグループビジョン「次の道を発明しよう」 だ。 豊田会長は、グループが「原点を見失っている」とし、発明王と呼ばれた曽祖父・豊田佐吉氏にちなんで「発明」という言葉を取り入れた。そして、5つの心構えとして、「誰かを思い、力を尽くそう」「仲間を信じ、支えあおう」「技を磨き、より良くしよう」「誠実を貫き、正しくつくろう」「対話を重ね、みんなで動こう」を挙げた。 また、グループ17社に「マスタードライバー」をつくるよう指示した。 マスタードライバーとは、車の乗り味を決める最後の関門で、豊田会長はトヨタのマスタードライバーでもある。 豊田氏は、各社が任命するマスタードライバーとの対話を通して、グループをグリップしていくという。株主総会にも17社全社に出席することを明らかにした。 ![]() トヨタは、豊田自動織機自動車部やトヨタ自動車から分離・独立した部品メーカーのほか、生産委託やOEM(相手先ブランドによる生産)で関係のあったダイハツや日野、その他車体メーカーなど17社でグループを形成している。創業家である豊田家は、グループの「旗」と言われ、かつて、社長・会長を務めた豊田英二氏や豊田章一郎氏は、グループの心のよりどころでもあったと言われる。一方で、トヨタが急成長し始めた2000年代前半頃、トヨタグループは、体裁を整える文化に染まり出したと指摘されている。そうした文化が不正につながっていたとしたら、問題の根は深い。グループをどう導いていくのか、トヨタは自ら襟を正すほどの真剣さで臨む必要がある。 |
Warning: include(http://www.motown21.com/Templates/footer1.inc.php): failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.1 429 Too Many Requests
in /home/phpschool/motown21.com/public_html/Topics/Gyokai_205/index.php on line 163
Warning: include(): Failed opening 'http://www.motown21.com/Templates/footer1.inc.php' for inclusion (include_path='.:/opt/php-7.4.33-2/data/pear') in /home/phpschool/motown21.com/public_html/Topics/Gyokai_205/index.php on line 163