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■06年度登録車市場358万台、29年前の水準に


 登録車の販売減少に歯止めがかからない。日本自動車販売協会連合会(自販連)がまとめた06年度の販売台数は358万7930台。05年度にくらべ8.3%の減少となり、4年連続の前年割れとなった。水準としては29年前の1977年度の355万5711台に次ぐ低いレベルに落ち込んだ形だ。メーカー別の状況も、トヨタを含む大手が軒並みのマイナスとなり、登録車の市場縮小がさらに鮮明になってきた。一方、軽は203万台と年間に続き年度ベースでも初めて200万台を超え、過去最高を更新。軽シフトが一段と進んだ。

 ブランド別の登録車販売実績は、トヨタが前年度比6.6%減の160万4857台、日産が同17%減の59万6173台、ホンダが同12.6%減の40万8269台、マツダが同10.9%減の20万6979台、スバルが同16.8%減の8万7937台などとなった。前年を上回ったのは、スズキ、ダイハツ、レクサスと、大型車のいすゞ、三菱ふそう、日産ディーゼルだけだった。

 トヨタのレクサスブランドは「セルシオ」ユーザーの「LS」への代替が進み、前年度にくらべ31.8%増の3万6944台を販売した。だがトヨタブランドのマイナスまでは補えず、両ブランド合計で前年度を下回った。

 登録車のうち乗用車の内訳では、小型乗用車の落ち込み幅が大きく、前年度にくらべ13.5%減の180万308台となった。普通乗用車もマイナスではあったものの、減少幅は2.3%減と、小型車に比べると小幅な減少にとどまった。

 小型車が大幅なマイナスとなった背景には、軽自動車への需要シフトが一段と進んだことがある。軽の06年度販売は、前年度にくらべ4.2%増の203万570台と過去最高を更新。軽は06年に加え、年度でも200万台の大台を初めて超えた。

 軽は98年の新規格導入から2代目のモデルチェンジ時期を迎え、昨年はダイハツ工業が「ムーヴ」「ミラ」といった主力モデルを全面改良。ホンダ、富士重工業、三菱も新型車を投入した。また、日産自動車はスズキ、三菱自動車からのOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受け、軽の販売を大幅に拡大した。軽シェアトップを33年間続けてきたスズキは輸出用小型車の生産を優先し軽を減産したが、その他のメーカーが引き続き積極的な商品供給を行ったことで、結果的に過去最高となった。



 軽のメーカー別販売実績は、スズキが前年度比3.2%減の60万5486台、ダイハツが同4.1%増の61万6206台、ホンダが同16.8%増の28万3313台、三菱が同0.2%減の17万517台、富士重が同12%増の15万7549台。OEM供給を受けて軽を販売するマツダ、日産は、マツダが同1.3%増の5万3585台、日産が同16.4%増の14万3810台となった。スズキと三菱が前年を下回ったほかは、5社がプラスになった。日産の軽販売比率は19.4%にまで上昇した。

 スズキの軽販売台数は、前年度にくらべ約2万台の減少。ダイハツはスズキを約1万台上回り、暦年、年度を通して、初のシェア1位を獲得した。一方、登録車の販売は前年度比3.4%増の8万1236台となり、三菱を上回った。スズキは、軽ではダイハツにシェアトップを譲ったが、登録車の販売はダイハツを6万台あまり引き離している。

 登録車は3月の落ち込みも大きく、前年同月にくらべ12.6%の減少と、21カ月連続のマイナスとなった。小型乗用車は前年同月にくらべ18.4%減と、相変わらず厳しい状況。だが、3月は軽もスズキ、三菱、ホンダ、マツダが減少し、全体の増加率は前年同月にくらべ1%の増加にとどまった。軽は200万台レベルが市場のピークと見られており、昨年からの新商品投入が一段落した今年は、前年並みか微減となる可能性がある。一方、登録車は、空前のヒットとなったホンダ「フィット」がモデルチェンジ時期を迎えるなど、昨年を上回る数の新車投入が控えており、小型車への需要呼び戻しに期待がかかる。