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07年の新車販売、3年連続のマイナスに。08年は前年並み確保が目標


 2007年の新車販売台数(登録車、軽自動車)が3年連続の前年割れとなった。登録車は新車投入が前年より多かったにも関わらず、予想以上に需要が伸びなかった。自動車業界では「日本の市場は成熟期に入った」(張富士夫日本自動車工業会会長)と見られ、新車市場の縮小が中古車販売やアフターマーケットに、さらに影響を及ぼしていきそうだ。

 日本自動車販売協会連合会(自販連)がまとめた07年の新車登録台数は、前年比7.6%減の343万台にとどまった。前年を割り込むのはこれで4年連続。水準はピークだった1990年の597万台の6割弱にまで落ち込み、36年前の水準に戻った。4年連続の前年割れは、自販連が統計を始めた1968年以来、初めてという。

 一方、全国軽自動車協会連合会がまとめた軽自動車販売台数は、前年比5.1%減の191万9000台となり、4年ぶりのマイナスに。水準は190万台を上回る高い水準を維持した。登録と軽合計の販売台数は、前年比6.7%減の535万だった。ピークだった1990年の777万台に比べ7割弱に減少した。

 登録車の不振は深刻だ。トヨタ自動車が「ヴォクシー/ノア」「プレミオ/アリオン」「イスト」などをフルモデルチェンジ。「ヴァンガード」「マークX ZiO(ジオ)」「カローラルミオン」といった新型車を投入したにも関わらず、結局、前年比6.2%減の158万台(レクサスブランドを含む)にとどまった。トヨタの販売が160万台を下回るのは24年ぶりだ。登録車は日産、ホンダも前年を割り込んだ。「デミオ」をフルモデルチェンジしたマツダ、「インプレッサ」をフルモデルチェンジした富士重工業もマイナスだった。

 日産は同9.7%減の57万台、自社では生産していない軽は同11.5%も増加し15万台になった。ホンダは、登録車が同4.7%減の38万。「フィット」を10月にフルモデルチェンジしたが、年間販売への寄与度は薄かった。軽も同21.4%減の22万台と大幅に減少した。登録・軽合計では、同11.4%減の62万1000台となり、ダイハツ工業(62万6000台)を下回った。ダイハツは軽自動車のシェアが06年度に続き、年間でもスズキを抜いて初の首位を獲得した。
 
 車種別の販売ランキングを見ると、売れる商品、売れない商品の差が明確だ。登録車の07年年間ランキングは、1位が「カローラ」で、5年連続で首位を獲得した。2位は「ヴィッツ」、3位「フィット」、4位「パッソ」で、コンパクトカーが上位を占めた。ベストテンのうち、5位「セレナ」、6位「エスティマ」、9位「ティーダ」の3車種を除き7車種が前年を上回った。11位の「プリウス」はモデル末期にもかかわらず、前年比20%増の5万8000台を販売した。12位「ストリーム」は同39.4%増の5万7000台を販売した。

 12月はフィットが前年同月比44%増の1万8000台と、2位カローラの2倍近くを販売し首位になった。3位はヴィッツ、4位はヴォクシー、5位はセレナと常連が並ぶ。これらはすべて既存モデルであり、2001年に新発売されたフィットとは言わないまでも、市場を牽引する新たなヒット商品に恵まれていないことが、最近の新車販売の不振に現われている。

 自工会の08年見通しは登録車が343万台、軽が188万台の合計531万台で4年連続のマイナスの見通しを出している。トヨタは登録車市場を345万台と予想し、自社の販売計画は160万台と、前年並みの維持を掲げる。

トヨタは07年の年初計画を172万台としていた。今年の計画はこれを12万台も下回ることになる。トヨタの07年の登録車シェアは46.2%と過去最高を更新した。だが販売台数の減少が続くようでは、シェアがいくら上昇しても状況は厳しいと言わざるを得ないだろう。