会社の良し悪しを判断する材料はいくつもありますが、あなたはどんなところで判断しますか?財務状況でしょうか?それとも新商品の開発力でしょうか?あるいは世間の信用?歴史?
まあ、いろいろと企業の価値を決める方法はあると思いますが、よく言われる経営資源である「人・モノ・金・情報」という観点でいけばどれでしょうか?おそらく大概の人が、特に経営者は「そりゃ人だよ」って言うでしょうね。
でもホントにそうでしょうか?というより心底そう思っている経営者はいったい何人いるでしょうか?いまだにモノ優先、利益優先の体質が抜けきれない会社がまだまだ存在しているんじゃないかと思います。先だってのJR西日本の事故が良い例です。本当に企業の価値を人が決めるという考え方に立脚していたら、あんな事故は起こらなかったのではないでしょうか?それは価値という本質を誤って捉えている典型的なパターンのように思います。
つまり利益は人が生む。だから人が大事という推論の飛躍が生み出した論法です。販売会社にありがちかもしれませんね。賛否はあるかと思いますが、誤解を恐れずに言えば営業マンに高いインセンティブを支払い、やる気を引き出す方法は両刃の剣です。金のために仕事をするという体質からは「人が企業価値を生み出す」という土壌は生まれ難いかもしれません。 |
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