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考え方 |
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まず考え方としては、とにかくピカピカにすることです。無駄に塗装をしてしまうと、過剰膜圧になってしまい、よけいなトラブルの原因になるはずだからです。
ですから、あくまで適正な中の薄膜で、品質を同等にする。これがポイントです。 |
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下地の処理のしかた |
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塗装作業の下地の段階で、塗膜を平滑化すること。具体的には、新品パネルも、サフェーサーを絶対に塗装し(当たり前ですが)、その研ぎ作業も、できるだけ細かいペーパーで行い、なるべく艶々に仕上げる。またぼかし面も、同様に細かいペーパーで行い、作業する。 |
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ベースカラーの塗装 |
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ここでも、下地を粗さないで塗装します。ですから、従来の速乾ウレタンでは、難しいと思われ、一液型2K塗料でなくては、作業できないと思われます。
粗さないというのは、具体的には、ここでは特に、無駄に塗膜を伸ばさず、近隣の部分を粗さないようにしながら、染まりを確認し、最小限の塗装回数で、作業を行なうことです。 |
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クリアーの塗装 |
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ここが意見の分かれるところです。実際に当社も、クリアーの中研ぎをし、塗装作業しました。ですが、作業の二度手間がでてしまう上に、仕上がりも別段によくなるように、思えませんでした。二度手間の部分は、
1. 一度乾燥させて、研ぎ作業を行なわなければいけないので、時間の無駄である。
2. 塗装した部分のマスキングと脱脂を、もう一度行なわなければいけない。
3. 以上の作業を行なう割には、金額のケアがない。
以上の理由で、当社では、中研ぎの作業でのクリアー塗装は行なうのをやめました。従来の車には、従前の原稿にも書きましたが、クリアーの塗装回数は、1.5回吹きでした。これでも通常の車では、ゴミの付着がなければ、磨かないで納車できる仕上がりでした。それをアレンジして、レクサスには、2.5回吹きの作業で対応しました。
作業工程としては、
1. 通常の捨て吹きより若干多めに塗装する。吐出量も少し多くする。4分の1回り程度。
2. 1コート目は通常に塗装する。
3. 2コート目は、1コート目のセッティングを若干とり、たれが出ないように塗装する。 |
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以上が、大まかなレクサスの作業工程ですが、絶対に磨き作業では、根本的な改善にはなりません。磨きで光沢を出そうとすると。絶対に「鏡面」になってしまい、ただのピカピカの塗装になってしまい、塗装のラウンドが無くなってしまいます。
ですから塗装の肌は、あくまで拭き肌で行い、磨きでは対応しない。これが基本になります。
色々書きましたが、各社色々な塗料をお使いになっていると思います。そのマニュアルと特性にのっとって、最善の作業をおこなってください。 |
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