今回は、大損事故の修理について書かせていただきます。
最近の保険扱いの大損事故での協定において、大多数の保険会社が、内板骨格修正指数なるものを適用しています。
この指数には、かなりの無理があり、その適用に当たっての「くくり」に疑問が多くあります。そこで今回は、その部分を掘り下げて書きます。 |
まず前記の「くくり」について、ランダムに列挙して見ます。 |
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(1)フレーム修正機に損傷車両を、4点以上で固定し、損傷車両の骨格寸法を復元し、形状を修正する。
(2)対象車両は、モノコック構造の乗用車及びRV車 ただし国産車のみ
(3)入力部位は、Frアクスルより前部、またRrアクスルより後部へ入力があるもの
(4)損傷程度は、いろいろ書いてありますが、結局修正機での固定が必要でFr及びRrとも、ストラットタワーより前部までの損傷の車両で、それ以上及び、サイド部分への損傷は除外ということです。 |
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(1)機器.工具
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1. 車両を固定し、多点引きできる、ベンチ式、台上式、フロアタイプの修正機
2. 修正機専用のゲージ、トラッキングゲージ、センタリングゲージ 等
3. 其の他考えられる、手回り鈑金工具と溶接機 等 |
(2)作業者
(3)作業工程
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1. マウント(要するに固定です。)
2. 事前計測
3. 引き工具取り付け
4. 骨格系寸法復元
5. 部品の形状修正
6. 工具取り外し
7. ディスマウント(要するに修正機からの取り外しです。) |
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「くくり」の部分については、以上になりますが、その他指数の構成など、中身については、後日に書きます。 |
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