大変間が空いてしまいまして、すみませんでした。今回は、研ぎ作業の品質を高め、かつ作業を軽減させる新しい商品を2点の使い心地を紹介します。
まず1点目は、本サイト「作業現場の知恵:板金塗装編VOL29」で紹介した、塗装時のブツ取り作業で使う道具のフィニッシュペーパーです。商品名は「スーパーバフレックス(写真1)」、メーカーはまたまたやってくれました、コバックスです。
本品は、以前に紹介したトレカットと同様に、空研ぎ専用のペーパーです。ペーパー番手は、水研ぎ用のバフレックスと同様2000番と3000番です。空研ぎの利点は、同じペーパー番手でも塗膜に対する傷の付き方がソフトです。したがってバフによるポリッシングもかなり楽になり、水研ぎの研ぎ汁もなく、掃除の手間も省けます。
バフレックスと同様に、マシン用のペーパーと手掛け用(写真2)と2種類があります。共に専用のパット(写真3)があり、適度な弾力と硬さを備えています。
マシン用のペーパーは、サイズが小さくなり125πのサイズになります。これには研磨後に出る粉をふきとる専用のクロス(写真4)も付いてきます。
前回にも書きましたが、このペーパーを使うことにより、かなりの作業時間が短縮になりますので作業者の体も楽になるはずです。ところが難点が一つあります。それは、研いだ粉がペーパーに絡みだすと、極端に研磨力がなくなります。また、そのままの状態で無理に研磨すると、塗装膜面に傷が付いてしまいます。ですから、ポイントごとにペーパー面を手やウエス等でふき取り、汚れを除去して使うことがポイントです。
メーカーへの希望として、バランスが悪くなるので出さなかったのかもしれませんが、150πの大きいペーパーも作っていただきたいです。コバックスさんよろしくお願いします。
次に2点目ですが、これはまだ市場に出回っていない物ですが、私の尊敬する先輩のボディーシヨップの方が作り、試作時にも私自身なりに知恵を多少出して作った研ぎ用のファイルです。商品名はフリーファイル(写真5)と言います。
このファイルの特徴は、昨今の車両の形状に合わせたR(写真6)や逆R(写真7)に形状が合わせられることです。また、貼り付け面(写真8)も特殊な加工でパテ等に負けないよう、かたい面に仕上げてあります。
マジックテープも最大限短いものにし、研ぎ時の凸をなくすよう、工夫がしてあります。皆さんも通常の作業時に、仕上げた面が若干の凹凸が気になることがありませんか?ファイルを使うとそんな煩わしい作業が楽になりますよ。
またパテのみではなく、サフエーサーの仕上げにも最適です。スケールでのパテ付けとの併用で、最高の仕上がりになるはずです。
まただらだらと書いてしまいましたが、この商品2点は、私の使った感想として、これからの鈑金塗装業には、必ず必要になると思います。ペーパーは、10月初旬から発売になっています。
また、ファイルは当分商社等では、販売しない予定なので、気になる方は、モータウンまでご連絡ください。
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