皆様、こんにちは。「検査員 ヒデ」でございます。今年も半分終わりましたね。皆様の工場は上半期どうでしたでしょうか?当社は、合いも変わらず、前年度からの変化は無しの状態ですが、2〜3年前までさかのぼって比較すると、売上および利益率が若干減った状況です。
原因を分析してみると、売上面では、車検台数は減っていないのですが、車検工賃、部品代等の売上が少し減少しています。利益率では、部品の仕入れ値が少し上がったのが原因の一つと捉えています。
売上が微減で済んだのは、オイル交換時の添加剤のご提案や、オイルエレメントのお勧めなど、2年前の応対以上に、お客様に積極的にご提案をしたことが貢献したものと分析しています。自分も危機意識を持って、ご提案を心がけて対応してきました。2年前と同じ内容で車検や予防整備などを、勧めているともっと下がっているような気がします。とはいえ、売上を伸ばすのはそう容易いことではなないのも現実ですね。
さて、この度ご紹介をさせていただこうかなと思っていることですが、ご存じの右記の「新車買い替え補助制度」が施行されました。本制度は、6月19日からとなった訳ですが、おさらいになりますが、概要は排気ガスが2010年燃費基準を15%以上達成して「排気ガス性能 四つ星」の省燃費車両の場合、新車買い替え時に普通乗用車は10万円、軽自動車は5万円の補助金が出ます。車齢13年超の車両をスクラップ(中古車廃車。スクラップインセンティブ)して省燃費車両に買い換えた場合は、普通乗用車25万円、軽自動車12.5万円の補助金が出ます。
こうした100年に一度あるかないかの特典制度であっても、皆様もご経験の通り、整備工場にお客様は足を運んで頂けるケースは少ないのが現状ですね。
車検のご案内をさせていただいても、「車を替えたから今度の車が車検来たらお願いしますね。」と良く言われます。結局お客様は、ディーラーや中販店などで新車を購入されたわけです。せっかく以前に車検などをさせて頂き面識はあってもです。車検や整備は取引いただいていますが、車両の売買は、他社というお客様が多いように思います。結果、自社もそうですが、車両の販売台数は何年もマイナス成長になっています。
そこで、この度の買い替えの補助金制度にあやかって、自社でも車両販売をアピールするべく対策を行いました。皆様の工場でもパソコンで車両の管理や請求書発行などの業務をされていますね。当社では、「スーパーフロントマン7」という整備ソフトを使用しています。このソフトを使って、以下の通り本制度に合致するリストを作成してみました。こうしたことは、他の整備ソフトメーカーでも同じような事が出来ると思いますので試してみて下さい。
まず、スクラップインセンティブの対象は、13年超の車両です。これを考えると、初度登録年が平成8年6月以前の車両なのですが、購入時期などを考えると平成8年12月以前の車両をピックアップしていきたいと思います。
まず、最初に初期画面(図1)より「F6」の「DM発行」をクリックします。
図2の「顧客・車両自由検索」をクリックします。
図3の赤○の箇所の「車両データ」を選択します。また、「年式」の箇所で青○の箇所に「平成8年12月」と記入します。
図4のように結果が抽出されます。結果は、平成8年以前の車両とお客様の情報となりますので確認をして下さい。
最後に「図5」をプリントアウトしてOKとなります。
上記のように、ピックアップしてみれば、今自社のお客様で平成8年12月以前の車両をお持ちの方の車両データが確認できます。それを基に同じような車両で「4つ星」マークの車両を探してお客様にアピールされてはどうでしょうか?
お客様は、新聞やテレビなどでたくさんのコマーシャルをみられています。しかし、自分の車が結局どれにすれば一番得なのかは分っておられないのはないでしょうか?「この車種だったらエコカー減税の対象でしかも下取りも廃車すれば○○万円お得ですよ。」とこちらからアピールをしないかぎり、制度が分らないお客様も結構いらっしゃいます。もちろんDMやチラシなんかも良いでしょうが、出来れば、お客様の用途や趣味、家族構成などによりベストな車両を探し、それを簡単な提案DM作りご提案したらいかがでしょうか。
ちなみに、当社でデータを抽出した結果なのですが、総件数894件ありましたが、現在存在している車両や入庫が滞っている車両、自社の車両などを省くと300件くらいに減りました。しかし、300件のホット情報と思い、営業マンにはっぱをかけたところです。今後この情報の結果が楽しみなのですが、「お客様は待っていても来られない。来られないのではこちらから歩みよって行けば良い。」と思い不況の中、攻めて、攻めて少しでも売上に協力したいと思います。
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