インストルメントパネルの右下部に配置されたECONスイッチをONにすることによって、PGM-FIシステム(アクセルペダル開度に対してスロットルバルブの開度を抑えてCVTと協調しながら、より穏やかな発進・加速を行うようにエンジンの出力を制御)、クルーズコントロールシステム、CVTコントロールシステム、IMAシステム(減速時の回生発電量を増加させて電気エネルギーの回収量を増やしたり、アイドリングストップ領域を拡大)およびエアコンシステム(外気温の条件次第で内気循環に切り換えたり、風量を抑えるなどの省エネ化を図る)で燃費向上を図るエフェクティブ制御を行います。
ECON OFFモード時にドライバーがECONスイッチを操作すると、その信号がコンビネーションメーターに入力され、コンビネーションメーターからPGM-FI ECU、ACコントロールユニットおよびモーターECUにECON ONモードに切り換える信号が送信されます(図2)。この信号に従って各ユニットはエフェクティブ制御に移行します。このときPGM-FI ECUは、コンビネーションメーターにECONインジケータの点灯、マルチインフォメーションディスプレィ(以下MID)にECON ON表示を行うように信号を送信します。
ECON ONモード時にドライバーがECONスイッチを操作するとECON OFFモードになります。このときの信号の流れは、ECON OFFモードからECON ONモードに移行するときと同様で、信号を受け取った各システムはエフェクティブ制御を中止します。またECON ON/OFFモードの状態は、コンビネーションメーターに記憶されてイグニションスイッチを切っても保持されます。 |