2.4Lのアトキンソンサイクル・ガソリンエンジン(2AZ-FXE型)とモーター、トルクを増幅するリダクションギアを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載しています。このエンジンは、プリウスに搭載されたエンジン同様に吸気バルブを閉じるタイミングを遅らせ、少ない圧縮で高い膨張比を実現させることで、熱効率を高めるアトキンソンサイクルを採用したほか、シリンダブロックの真円度の向上によるフリクションロスの低減、燃料噴射制御(EFI)・点火時期制御(ESA)・スロットル制御(ETCS-i)・VVT-i制御などを総合的に高い精度で制御するTCCS(TOYOTA Computer Controlled System:エンジン総合制御システム)の採用、ハイブリッドシステムとの協調制御などで、動力性能と低燃費を両立させています(図1)。
このハイブリッドシステムは、ガソリンエンジンとMG1(Motor Generator №1)、MG2(Motor Generator №2)を内蔵したFF駆動方式のハイブリッドビークル・トランスアクスルとインバータや昇圧コンバータなどを一体にしたパワーコントロールユニットおよびHVバッテリで構成されています(図2)。またハイブリッドビークル・コントロールコンピュータでエンジンとMG2の駆動力による走行とMG1とMG2の発電によるHVバッテリの充電を最適に制御することで、同僚性能と燃費性能を高次元で両立しています(図3)。
その結果、エンジンの最高出力は110kW(150PS)/6000rpm、最大トルク187Nm(19.1㎏m)/4000rpmを発揮し、モーターは最高出力105kW(143PS)、最大トルク270Nm(27.5㎏m)を発揮していますので、システム全体としての最高出力は140kW(190PS)を発揮します。
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