操る楽しさを、さらに引き上げるために軽量でコンパクトな新開発の1242㏄直列4気筒DOHCエンジンを選択し、性能向上を追求しています。吸気側に加えて排気側にもVVT機構を採用して、低回転域から高回転域まで吸排気効率を向上し、徹底した低フリクション化と合わせ、エンジンの効率を高めています。その結果、最高出力67kW(91PS)/6000rpm,最大トルク118Nm(12.0㎏m)/4800rpmの性能を発揮し、リニアにトルクが立ち上がります。また大幅な燃費の向上を達成しています(写真2、図1)。
エンジン開発に際して採用された主な技術は、次のとおりです。
①吸排気VVTの採用:吸気側および排気側に可変バルブタイミング機構を採用することによって吸排気効率を向上させています(詳しくは後述します)。
②背面平滑タイミングチェーンの採用:テンショナやガイドのフリクシ
ョンを低減しています(図2)。
③テンショナ&ガイドの材質変更:摩擦係数の小さな材質に変更し
てフリクションを低減しています。
④バルブ周りの軽量化:往復運動をするバルブまわりを軽量化する
ことによって慣性力を低減して駆動ロスを低減しています。
⑤低張力ピストンリングの採用:シリンダを押す力を弱めてフリクショ
ンを低減しています(図3)。
⑥樹脂化部品の採用:ヘッドカバーやラジエータシュラウドの樹脂す
るなどによって大幅に軽量化しています(図4)。
そのほか、ホットフィルム式エアフローメータで直接吸入空気量を計算するマスフロー式の採用、A/Fセンサ(フロント)およびO2センサ(リア)の採用によって緻密に空燃比制御を行い排出ガスの安定化を図っています。なおCVT仕様のメータ内にエコドライブインジケータを追加しています。
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