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2013年の世界販売台数、トヨタが2年連続世界一 トヨタ自動車、ゼネラルモーターズ(GM)、フォルクスワーゲン(VW)の2013年の世界販売台数がまとまり、トヨタが2年連続で世界一になった。2位はVW、3位はGMとなり、VWが2年ぶりにGMを上回って2位に返り咲いた。トヨタは2014年の販売計画を1032万台とし、史上初の1千万台超えに挑む。VW、GMも急速に追い上げており、熾烈な販売競争が繰り広げられそうだ。トヨタの13年の世界販売台数は、ダイハツ工業、日野自動車を含めたグループで前年比2%増の998万台だった。08年のリーマンショック以降、リコール問題、東日本大震災、超円高と厳しい経営環境が続いたが、13年は新車の需要が中国、米国を中心に伸びたことが販売の増加につながった。円高修正によって海外での価格競争力が向上した。 レクサスブランドを含むトヨタ本体の販売台数は前年比3.0%増の894万8千台、ダイハツは同1.0%減の87万台、日野は同5.0%増の16万2千台だった。国内・海外別では、海外はトヨタ、ダイハツ、日野、いずれも前年を上回ったが、国内は復興需要で日野が同14.0%増と大幅に伸びた一方、トヨタ、ダイハツはエコカー減税終了に伴う反動減により、トヨタが同6.0%減の158万4千台、ダイハツが同2.0%減の66万3千台と減少した。 トヨタは14年のグループの販売計画を、13年を上回る伸び率となる前年比4%増に設定。世界の自動車メーカーで初めての1千万台超えを射程に入れた。このうちトヨタ単独の販売は同4.0%増の928万台を計画。国内は同5%減の150万台、海外は同6.0%増の778万台に設定し、海外での伸びを見込む。 トヨタの1千万台超えが見えてきた一方、ライバルのVWやGMも世界販売を拡大している。13年の世界販売はVWが前年比4.9%増の973万台、GMが同4.0%増の971万台と、いずれもトヨタの伸び率を2ポイント上回った。 VWのブランド別販売台数は、VWが同3.4%増の593万台、アウディが同8.3%増の158万台と高級車ブランドのアウディが大幅に伸びた。その他のVW傘下のメーカーは、チェコのシュコダが同0.2%減の92万台だったが、スペインのセアトは同10.6%増の35万台だった。地域別では中国が大幅に増加し、同16.2%増の327万台だった。欧州は同0.5%減の365万台、北米は同5.6%増の88万台となり、中国がVWグループの世界販売の伸びに大きく貢献した格好だ。 中国は13年の市場が同13.9%増の2198万台と、単一国の市場として初めて2千万台を超えた。GMも13年は中国での販売が米国の278万台(前年比7%増)を上回る316万台(同11.0%増)だった。欧米2強は中国の需要拡大の波に乗り、販売を拡大している状況だ。 世界販売で4位につけたのは日産・ルノー連合だ。日産、ルノー、アフトワズ(ロシア)の合計で前年比3.3%増の826万台と、現代・起亜の756万台(前年比6%増)を抜いた。このうち日産は同3.3%増の510万台、ルノーは同3.1%増の262万台といずれも増加した。日産は中国で同17..2%増の126万台、米国で同9.4%増の124万台と米中で増加、ルノーは欧州、ロシアでの販売が増加した。 ルノーはロシアの販売が同10.7%増の21万台となり、ロシアが同社にとってフランス、ブラジルに次いで3番目に販売台数の大きな市場に浮上した。ただ、日産・ルノー連合が支配株主となったロシア最大の自動車メーカー、アフトワズの販売は、ロシア経済の低迷により、同12.0%減の53万台にとどまっている。ロシアは日産・ルノー連合が力を入れる市場だけに、今後の市場の動向が注目される。 世界の自動車市場は18年に1億台に成長すると言われており、14年も前年比4〜5%程度の伸びが期待されている。特に人口あたりの保有台数がまだ少ない中国は当面、年間7%程度の伸びが予測されており、18年には市場規模が3千万台に達すると見られている。 中国での日本車のシェアは日産が5.9%と最も高いが、トヨタは4%台と、VWやGMの2桁のシェアに比べ見劣りする。中国でのシェアをどう伸ばしていくかが、世界販売の順位に大きく影響していくことになりそうだ。 |
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