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「マー兄ちゃんのやさしい環境講座」セミナー |
デュポン株式会社 高機能塗料事業部主催 「マー兄ちゃんのやさしい環境講座」セミナーが東京商工会議所(東商ホール)にて6月3日(土)に開催された 会場には、約150名ほどの車体整備事業者の経営者、従業員やその関係者が聴講に訪れ、環境への関心の深さがうかがわれた。 デュポン株式会社高機能塗料事業部・マーケティング部部長の前田氏の開講挨拶で始まった、本セミナーは、北野たけし(映画監督)のお兄ちゃんである北野 大氏(明治大学理工学部応用化学科教授)の講義によるもので、「環境への配慮」について、専門家からの視点で様々な事例を紹介しながらユーモアたっぷりかつ分かりやすく進められた。 公害、環境などというと、少々難しく難解なイメージがが強く、避けがちだが、マー兄ちゃんは、ビートたけしさんにも負けないジョークや話題をはさみながら、面白おかしく、そして易しく解説をした。その要点は、 マー兄ちゃんは、これからの企業経営や環境対策には、信念を持たなければならないと、坂村真民(詩人明治四十二年(1909年)一月六日生まれ、玉名郡府本村(現荒尾市)出身)の「念ずれば花開く」の一説を用いて話し始めた。 早速クイズ、「公害」と今は呼ぶけど、その昔は何と呼んでいたか?答えられたら、この本をプレゼント。と、何冊かのサイン入り著書を持参するなど興味をそそる趣向を凝らして飽きさせない。 答えは、元々日本の公害問題は、「鉱害」といって、鉱山の採掘による生態系への悪影響を指していたが、日本全体が工業化にシフトし、工場の生産活動による水質汚濁や大気汚染を引き起こすようになり、そのことから鉱害が「公害」と呼ばれるようになった。 イタイイタイ病、水俣病、光化学スモックなどに代表されるように、工場からの排水やばい煙などが発生源となり様々な大気汚染や水質汚濁をまねいて来た公害は、最近では「環境」と呼ばれるようになってきている。 これは、工業化による都市型の環境負荷から、台所排水、トイレ排水、風呂排水、洗濯排水など日常生活から出る水質汚濁や、生活ゴミ問題などの「生活型」の環境負荷が問題になっているところからだそうだ。 環境悪化がもたらすものとして4つの害と3つの不公平があるという。4つの害とは、「健康の害」「財産の害」「生態系の害」「快適性の害」としている。3つの不公平とは、「世代内の不公平(弱者に害が及ぶ)」「世代間の不公平(害の先送り)」「人以外の生物の不公平(動植物は自ら対策が出来ない)」。 マー兄ちゃんは、環境問題を考えるとき、環境保全、回帰には、国民一人ひとりの意識の高揚と、持続可能な生活ができる行動が求められているという。「もったいない」の精神も意識の問題であり、行動の問題であるという。 最後に、これからの企業に求められることは、「地域住民に愛される」ことがもっとも重要であると述べた。商品やサービスが優れていても、地域の環境を乱すようなことでは、そっぽを向かれてしまう。そうならないためにも、率先して環境負荷を低減させるような活動が必要であると力説して締めくくった。 前田部長は、今後も同様なセミナー等を企画しているという。 業界の課題となっている「VOC」問題など、とかく堅い話で理解しにくい内容が多いだけに、今回のような催し物は一般受けするものとして、今後も期待したいところだ。 |
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