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作業現場の智恵   板金塗装編
     VOL.4 合理的な材料費の求め方     

まず第一に取り組んだことは、一台一台の塗料の使用量の把握です。これは、一人では出来ないことでしたので、現場作業員との連携で実現させました。当社では、一台ずつに、作業指示書代わりの見積書の写しと、A4サイズの「作業確認表」という伝票が作業待ちの車に入れてあります。その作業確認表に塗装の表を加筆して、毎作業後に、使用量を書いてもらうようにしました。これで大体の使用量の把握が、現場とフロントとの間で同じ認識になりました。

これには、もう一つ、コストダウンに対する狙いがあり、使用量を書かせる事により、アバウトでも、最低必要量の把握を作業員自らが認識することが出来ました。具体的には、毎回新規で色を作りその量を、大幅に余らせないように作るようになりましたし、クリアーやサフェーサーも同じく、最低限に作れるようになりました。そして使用量と同時にカラーコードと使用塗料の番号も書いてもらい、顧客管理のデータの一つにもしました。

次にこれに連動させるための「塗装材料費計算表」をエクセル(表計算ソフト)で表を作り、自動計算させることにしました。当社はRMの塗料を使用しています。RMの調色のシステムとして、カラーマスターという塗装済のカード(写真1)と、マイクロフィルムの調色データ(写真2)、のホームページの検索とあります。
このホームページは、2種類あり日本語版と海外版がありますが、海外版のホームページのほうが、使い勝手がいいようです。理由は、海外版は、カラーマスターに連動してあり、日本語版では連動していないからです








日本語版   http://rm-bnc.com/pc/index.html
海外版 RMPaint : R-M Automotive Refinish Paints (homepage) - R-M Peinture Carrosserie

のホームページを最大限利用し、使用量を算出させたもので、100グラム単位で自動計算をさせ、使用量0.1グラム単位の調色データをプリントアウトさせます。
皆さんもご存知でしょうが、今の塗装は同じカラー番号でも、何種類もの色があり、バラバラです。ですがここで、そのデータをプリントアウトすることで、使用するカラーマスターの番号の絞込みを終わらせてしまいます。
そして、アバウトになってしまいますが、適当なティント番号のデータを使用し、0.1グラム単位に置き換え、自社エクセルに入力します。ここで出た金額を実際の見積もりに反映させます。
ここで実際に、実例で計算したものを「表3」に示します。この表では、「トヨタ マーク2、 カラー番号 199、 損傷位置 左前後ドア修理」をして、その時の塗装の使用量が「カラー100グラム」「クリアー250グラム」です。
どうでしょうか?実際に多少アバウトのところもありますが、実金額に近いものをみた感想は?

私自身は塗装指数がダメだとか、合わないとか、そんな理由でこれを作ったつもりはありません。お客様や損保会社に対する請求明細を、お店としてキチンとした理由を当社を含めて、鈑金塗装工場は今までしていなかったように思います。丼勘定や勘で値付けをして、納得のいく説明をしてこなかったのではないでしょうか。

このような原油高の時代を逆に利用し、自社の原価管理を十分に把握し、高くても自社にあった、よい材料を適切で、尚且つ最低限利用し、素晴らしい仕事をしてみませんか?このサイトを見ているかたは、100%コンピューターを利用しているのですから、生意気なようですがそのためにもまず、原価管理の為の計算ソフトを作ってみませんか?


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