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VOL.6 マスキング作業の品質向上とコスト削減策
5. スポンジリボンテープ
 これは、生産しているメーカーが数社しかなく、コストはなかなか下げられません。ですから使用方法で工夫をします。まず使用は確実に複数回使用することです。

ゴミの原因等を心配する方がいると思いますが、当然ゴミは出ます。ですから、1回使用した側の面を逆にして使用します。一度使用したものもで前回の塗料が付いている部分は、1つの面にしか付いていなく、裏側の面は新品のままですので、その部分のみを表に出るように使用します。

2回使用したものもで糊が残っているものは、再度サフェーサーなどの下塗りに使用します。スポンジを際張りに使用することによって、際のざらつきや、塗膜の段差がなくなります。種類はわが社では3種類使用し(写真5)、右端のものだけは裏返して使用できないので、1回と下地用のみに使用します。ですからここでのポイントは、使用回数ごとのスポンジの管理です。

6. その他
 他に色々あるでしょうが、その1つとして、紙コップの活用を上げます。
  微量なものや、サフェーサーなどの下地や、塗料の希釈などには、紙コップを使用します。
どこでも安く買えますし、高い容器などは使用しなくなり、尚且つ容器の洗浄などの必要がなくなります。ですがこれも種類によっては、紙コップの糊が、溶剤に溶けてしまい、ハジキの原因になります。ですから、糊が溶けない紙コップを使用する。これがポイントです。

あまり目新しいアイデアはないと思いますが、最後に1つわが社のマスキングの方法です。
まずビニールをキチンと際張りします。通常ではこの上に養生紙をはりますが、このままで塗装します(写真6)。

ベースコート塗装後のセッティングタイムの間に、養生紙を貼り(写真7)時間の節約をします。理由は、スプレーミストは、キチンとビニールが貼れていれば発生せず、逆にトップーコート塗装時に、綺麗な状態でのスプレーワークが可能になるからです。ためして見るのも面白いですよ。

今回は以上ですが、あくまでも社内の運用ルールの徹底と、コスト意識、これが重要です。いまどき「新聞紙」を貼っているようでは、時間の無駄になりませんか?綺麗で早く、コストを下げる、マスキングでは、これだけが重要です。


    鈴木 一也 氏(鈴木オートサービス代表)


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