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VOL.14 ポリッシングの考えかたについて

1. ポリッシングの前の最低条件
まずポリッシングの前に、塗装作業での最低条件として、塗装面のラウンド(塗膜の肌)状態があります。基本的に補修塗料は、塗装前の下地作業により、その塗膜の肌の状態が決まってしまいます。ですから、塗装前の下地の状態が荒いと、どんなに丁寧に、高い材料を使って、上手な作業者(大変お給料の高い?)が作業しても、必然的に肌の悪い、艶のない塗装になってしまいます。
したがってボカシの作業時に、クリアーを塗装すると新車時のラウンドそのままにクリアーの肌が出てくるはずですよね。
わが社では、その特性を利用し、綺麗で荒れていない下地を作り、なをかつ、ベースカラーの塗装時も、荒れていない塗装をするように心がけて作業しています。その工程は以下のとおりです。

足付け作業
(1)白やシルバーなどの、水垢が付いている塗装は、ポリッシングで使い古しのウールバフを用意し、ハード2程度のコンパウンドで水垢を除去する。
(2)水性対応の、足付け材(1000番相当)(写真1)の溶剤を、ミルカというメーカーのアブラロンというスポンジ状のペーパー(ソリッドは1000番、メタリック等は2000番)(写真2)で機械を使える場所は、機械できちんと作業する。

サフェーサーの仕上げ
新品パネル、補修パネルにかかわらず、サフェーサーの仕上げ番手は、3000番のペーパー(写真3)を機械で使用し、フラットで鏡面に近い肌に仕上げる。

スプレーガンの選択
最後に、綺麗なラウンドで塗装できるガンを使用し、ベースカラーやクリアーを綺麗なラウンドで仕上げます。その作業については、以前の記事をご覧ください。
以上の作業で塗装時のラウンドは、かなりいい肌になるはずです。

実際に作業をされている方は、わかると思いますが、簡単に説明しますと、ベースカラーを塗装する部分は、なるべく鏡面に近い状態にし、その他の部分は、新車塗膜時より少しいい肌にするのがコツです。







また高級車で、鏡面仕上げの車は、すべての面を機械で鏡面に仕上げます。ですから、ポリッシングで塗装の肌を作るのではなく、塗装作業で肌を作る、というのがポリッシング作業の最低条件となります。


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