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インフラストラクチャー
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これからは略して「インフラ」と呼びます。インフラといえば交通網や情報網のような社会基盤をイメージするかもしれませんが、ISO9001では会社経営に必要な「物」の総称として使われています。
例えば、会社の建物・施設から、機械設備・装置、コンピューターシステム、さらには社用車などが該当します。この中でも重要なインフラは何かを特定して、業務に支障がないよう維持管理をしなければなりません。
工場を持っている会社であれば、設備・装置、機械器具類が最も大事なインフラでしょう。これらは点検表を作って、毎日の使用や運転に支障がないかを常にチェックしなければなりません。特に大事な設備・装置、機械器具については、故障の発生を未然に防止するために、予防的な保全に心がけなければなりません。
万が一、突然予期しないインフラの故障によって作業が遅れると、お客様に大きな迷惑をかけるとともに、会社にとっても大きな損出を被ることになるからです。設備依存度の高い量産型の製造業などでは、実に決め細やかな予防保全を行っています。つまり予防に大きなコストをかけてでも、リスクを最小限にするほうが経営上のメリットは遥かに大きいからです。
もちろん、どの程度のコストと手間を点検や保全にかけるかは、皆さんの会社にあるインフラの複雑さ、重要性、数量などによりますので、よく検討してみてください。
最近は多くの会社でコンピューターによる情報システムが重要なインフラとなっています。業務データの多くをコンピューター化している会社では、情報システムがダウンすると会社の営業停止につながりますので、これも設備類と同様に、維持管理の方法をしっかり決めて実践しなければなりません。
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