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    消費者関係データー


   車検について - ユーザーのホンネとは
  

一般の消費者は、「車検」をどのようにとらえているのか・・・
「車検」をビジネスととらえている業界の方達、こうした「生の声」をわかっていましたか?

今年4月下旬から、5月上旬にかけて、全国の一般ユーザーにインターネットでアンケートをとりました。

有効回答数は290名で、男性が150名、女性が140名です。

さて、下記のデーターからあなたは何を読み取りますか?

                                 

Q.車検の期間について、どう思いますか?

     

予想通り、というか、「短い」と答えている方が、全体の64%を占めます。
短いという心理に「故障しない」とか「金額が高い」などがあるものと推察するところです。
意外と「適当」と答えている方も全体の30%います。

                                 


Q.車検はどこでしますか?

      

半数以上が購入した先で車検をすると答えています。
ただ、これはあえてそうしているのか、それとも他を知らないだけか・・・。
もし、この半数以上の中に「他を知らない」という浮動数があるなら、アプローチ次第では、ビジネスチャンスですね。
逆に新車ディーラーや中販店では、仕掛け方次第でもっと既納客の取り込みが出来るということです。

                                 


Q.車検に望むことはなんでしょうか?(複数回答可)

     
   
ユーザーの関心はやはり「金額」でしょう。
とにかく安く、料金体系がはっきりしていることがポイントのようです。
また、早く終わる車検にもポイントが集まっています。
自分の目の前で作業をしてくれる車検、つまり「立ち食い車検」は業界の自己満足のようですね。
車検のユーザーニーズは「ファーストフード」感覚、といったところでしょうか。     

                                 


Q.車検の際どういったサービスがあるといいと思いますか?(複数回答可)

     

車検において、ユーザーは、単に車のメンテナンスをするだけでなく、自分のためになるアドバイスを求めていることがわかります。


アドバイスの内容として、フリーコメントから拾ってみると、
「車の状態に合わせたアドバイスが欲しい」
「自分でできる点検整備方法の説明や紹介があるとうれしい。また、車を長持ちさせる乗り方の指導をして欲しい」
「燃費の良い走行方法を教えて欲しい」
「高速を使うことが多いので、安全面ではすごく気を使っている。そうしたことも含めてアドバイスが欲しい」

といった、パーソナルケアとも言える、ユーザーのライフスタイルと車に合ったアドバイスを求めていることがわかります。

また、
「たとえばブレーキパッドの残りを判断して、どのくらいもつか教えて欲しい」
「安くても安心できるサービスを」
「バッテリーの寿命、ブレーキオイルの交換時期など」
「消耗部品(ブレーキパッド)等の単価が適正なものなのか教えて欲しい。また、本当に交換しなければならないほど消耗しているのか、イマイチ信用できない」
「全体的にもっと利用者と親身になって考えて欲しい。悪いところのみ指摘をして直せ!といったところがあるので・・・」
「オイル交換一回無料」
「新車購入時は1年間の無料修理サービス


ユーザーはやはり素人ですから、わからないことが多い。にもかかわらず、整備業の方達は口を閉ざししていませんか?
皆さんには常識的なことも、ユーザーには「?」なことって、結構多いと思います。
また、価格に対して疑心暗鬼でいらっしゃるお客様も結構います。
分かりやすい価格表や、現状のお客様の車の状態を説明し、明朗会計を示しましょう。
とにかくコミュニケーションをきちっととること、ですね。
お客様の声を聞かずに成長はありません。

そして、女性ユーザーからはこんな声が。
「女性が車検を頼むと高くつく気がする。女性の案内役の人がいるといいのだけど」
「女性にはわからないことが多いので、こうしたほうが良い、というアドバイスが欲しい」
「アドバイスしてくれるのはいいのだけど、専門用語で言われたりすることが多いので女性でもわかりやすい説明をして欲しい」
「予約しておいて、その場で車検、というシステムが良い。その間、献血ルームのようにお菓子、お茶などが無料もしくは定額制(大人2人で500円くらいで)で使用できるシステムがあるといい」
「次の車検が楽しみになるような工夫が欲しい」
「キッズルームがあるといい」

やはり整備工場などは男性の職場というイメージが強いです。
女性が入りやすい工夫はしていますか?『女性が頼むと高くつく気がする・・・』というのは敷居の高さゆえではないでしょうか。
また、女性ならではの快適空間を求める姿勢も見逃せません。
スペース的に増設が難しいのであれば、コーナーにちょっとこぎれいなテーブルクロスをかけて、雑誌を置いておく、飲み物の用意をしておく、など、少しの心配りで演出できると思います。
次の車検が楽しみになるような工夫、というのはいいヒントではないでしょうか。
たとえば、お子様連れの方なら、車と一緒に写真をとっておき、次回の車検時のお知らせにはその写真も同封する、など、ちょっとしたことで、強い来店動機が作れると思います。

また、これもコミュニケーション力ですが、専門用語の多用は、車好きの男性ならともかく、興味の無い女性にはまったく通じません。せっかく一生懸命説明しても、意味がありませんよね。
口だけでの説明は、言う方も聞く方も結構難しいと思います。簡単なリーフレットを用意するなど説明の手段のバリエーションを増やしましょう。

                                 


Q.車検チェーン店はご存知ですか?

      

ほとんどの方は何らかの形で「知っている」という結果になりました。ただし、利用したことがあるのは全体の一割ちょっとです。

                                 


Q.車検チェーン店で知っているところはどこですか?(複数回答可)

     

認知度=露出度と考えると、全国ネットのテレビコマーシャルを展開している「ヤマト車検」の認知度が高いのは頷けます。ただ、知っているわりに、上記の「利用したことがある」のは1割ちょっとというのは、車検が「サービス商品」だからでしょう。
いくら知っていても北海道のユーザーが関東に車検には来ません。
そう考えると、広告も大事ですが、上記データを活用して地域のユーザーに「口コミ」やコミュニケーションで消費希求をして行きましょう。



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