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    整備事業関係データー

          使用年数の高齢化で問われる従来型顧客対応


財団法人自動車検査登録協力会が11月14日にまとめた「わが国の自動車保有動向」によると、乗用車の寿命に当る平均使用年数は10.93年となり、前年に比べ0.04年短くなった。また、代替年数に当る平均車齢は6.77年となり13年連続して長くなった。

     


こうしたことは、カーアフター業界への影響として
・ 良質な中古車の減少
・ 新車の生涯販売台数の減少
・ 潜在的整備&リフレッシュ需要の増加
が考えられる。

中古車販売店にとって見れば、仕入れの大半が5年落ち以上のクルマとなり、商品化の工夫による集客対策を強化することや、営業マンの販売スキルのより一層の向上が求められることになる。特に営業マンにおいては、従来のように「売り子」の役割ではなく、提案型の「アドバイザー」の役割が必要になってくる。

新車販売店においては、代替をお客さまの都合に合わせていたのでは、目指す目標台数の確保は難しい。まして、最近では「新車効果」による販売も持って3ヶ月というところである。課題は、顧客管理の徹底だろう。代替のきっかけは「車検」や「モデルチェンジ」ばかりではない。子供の誕生、入園・入学、卒業、就職、結婚、マイホームの購入、増改築、昇進昇級などのライフスタイルの変化も、絶好の代替をお勧めするチャンスである。こうしたチャンスをものにするには「顧客管理」という「個別管理」にシフトすることが必要である。

整備サービス業及び車体整備業においては、クルマの長期使用は整備需要を発生させるチャンスである。とは言え、需要を顕在化するには単純にいかない。クルマの高齢化は、メーカー保証のロング化や故障が減ったことによる側面も多分にある。従って、故障イコール整備需要とするのではなく、故障させないイコール整備需要とした商品化が必要になる。また、本来収益源としていた「オイル交換」などを集客の目玉にすべく「無料や特別割引」などにして、自ら収益源を放棄していることを改めていく必要がある。SSで「エンジンオイル無料交換」「半額サービス」などやっていますか?良く考える必要がある。


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