ここでのコツとポイントは、まず鈑金パテを付ける部分の見極めです。
皆さんご存知のように、鈑金パテは旧塗膜には、適合せず、鉄板のみにパテ付けをしなくてはなりません。「Vol 1」に書いた新素材の塗膜に対応するために、極力塗膜の剥離を最小限にしなくてはいけませんので、剥離の範囲をスケールで測定して最大範囲の、9割から8割程度の部分までの、塗膜剥離を行います。(写真1)
そして鈑金パテのスケールでのパテ引きを行います。
ここでも一つ工夫をし、塗膜にパテをかけないようにし、スケールでのパテ引きもパテを取りすぎず、なお且つなるべく研作をしないように、盛り過ぎないようにします。つまり「Vol 2」で書いた凹を埋めるということです。まずここまでが、鈑金パテのスケール引きの要領です。
この部分のスケールワークが上手にいくと、かなりシビアなラインのパネルも、短時間で整形できます。(写真2)そして整形後にサンディングをし、同時に120番のペーパー目が、最大範囲の1〜2cmの部分までに傷が入るように支度をし、次の仕上げ及び中間パテのスケールワークの下準備を同時に作業します。
そして仕上げのスケールワークです。(写真3)これは前号で書いた内容と一緒です。 |
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