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VOL.3  応用編 - 損傷したパネルに合わせた作業の変化
前回、前々回と続いてきた、このページの内容はどうでしょうか?
私自身も、自分や自社に対しての、復習と研鑽の意味も込めて、大変勉強になっています。

さて今回は、パテシリーズの3回目で、パテシリーズの最終回と考えています。
何回も書いていることですが、各個々考え方や、技法は色々あって当然だと思っていますので、今回も一つの考え方と思って読んで頂けたら、幸いです。

前回からの続きのパテ作業の応用編ということですが。応用編というか、損傷したパネルに合わせた作業の変化ということです。
私たちは実際に、パネルの形状や損傷の大きさ、深さ、など色々な損傷を修理しています。
本当に技術や道具が要り、大変苦労していると思いますが、それをなるべく苦労せず、均一化させ、時間の圧縮を図るというのが、技術者の腕の見せ所であり、会社としての収益の源になるということになります

ということで、パテスケールに関しては、まず第一に考えなくてはならないのが、損傷程度によるパテの使い分けです。
使い分けをする理由は、従前から行っている、鈑金作業のパテの使い分けの考え方と一緒で、損傷の深度や、面積が大きいものは、鈑金パテを塗り、中間パテやポリパテを塗る、という感覚と一緒です。パテスケールも万能ではなく、深い損傷などのときは、一度で仕上げようとすると、パテを取りすぎてしまい、もう一度引きなおしを、しなくてはならなくなります。そうした作業は無駄であり、多大な時間のロスです。

ですから、損傷の大きいパネルは、まず、硬く伸縮の少ない鈑金パテをスケールで引き、乾燥サンディング後、中間パテや仕上げ用のパテを引く二段構えで作業します。
前に書いた事と同じように見えますが、根本的な所では、私としては違うと思います。
低くスケールをした作業はサンディングの傷で、塗装範囲を大きくしてしまいますし、パテもスケールワークに適しているものは、相対的に、乾燥後の引けが出てしまうように思われます。ですから多少伸びが悪くて付けにくく、硬くて削りにくい鈑金パテでも、伸縮が少なく後々の作業の出来を考慮し、一番下の整形部分に使用し7〜8割り方、上手に行けば9割がたの整形をしてしまいます。


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